院長ブログ

　昨日、『検診で上唇小帯の位置にチェックがかかりました』と言う、女児の手術をおこないました。状態は上顎両側中切歯間において上唇小帯の位置異常を伴う、上顎正中離開でした。処置自体は局所麻酔を使い、30分程ですみます。当院では、レーザーを使いますので、出血もほとんどなく対応できます。（メスを使うと、どうしても出血量が多くなり、縫合範囲も大きくなりがちです）術後は多少痛みがでる可能性がありますが、頓服で対応できるでしょう。

　小学生の低学年ぐらいから始める、成長を利用する矯正は痛みを訴えるお子さんは少ないです。すぐに、慣れますのでお子さんなりに理解ができればそれど心配いらないでしょう。永久歯がある程度、生えそろってからおこなう矯正は装置を装着したり、調整した後は、2〜3日は歯が浮いたような痛みはでると思います。この痛みは個人差がありますが、矯正治療の意義を理解して納得できれば、問題ない程度です。

　小学生の低学年から成長期を利用できる場合は1〜2年。その後、永久歯にはえそろってから1〜2年装置をつけます。保定期間も概ね1年ぐらいとみておいてください。ただし、成長がとまるまで経過は見ておいたほうがいいでしょう。身長が伸びいると、顎も成長する可能性があるからです。個人差もあるので御相談ください。

　昨日は、母校の大阪支部における新入歓迎会が行われました。フレッシュな顔ぶれをみると、僕にもこんな時代があったなぁと思いました。もう、10年前の事です（笑）。たくさんの先輩方もおられ、楽しいひと時を過ごせました。これからも『初心忘るべからず(Don't forget your first resolution)』の精神で精進していきたいと思いますので、よろしくお願います。

　上顎、下顎の骨体部および歯槽骨の後方への成長は期待できると思います。ただし犬歯間幅径はあまり大きくなりません（6〜8歳が成長のピークです）犬歯間は自然に顎が大きくなって歯が並ぶようになると期待することは難しいかもしれません。

　霊長空隙、発育空隙と呼ばれる状態なら心配はいらないです。永久歯になった時点でも隙間が残っている場合は相談してください。永久歯の正中離開の場合、萌出過程における問題のない空隙（みにくいアヒルの子の時期）であれば側切歯、犬歯の萌出に伴い自然に閉鎖しますが、下記の場合は相談してください。

〇正中埋伏過剰歯

〇上唇小帯が太く、歯の付け根まで伸びている

〇側切歯が内側に萌出

　第二大臼歯のさらに奥に生えてくる歯を『親知らず』と言います。日本では昔、親と死に別れてもう会えない年齢になる事を強調して『親知らず』と言ったそうです。英語では『wisdom tooth』と言い、欧米ではこの歯が生える頃に、分別がつくと言う意味からこの名がついたといわれています。個人差はありますが、思春期後半から20代にかけて生えてきます。

　次のようなことが、考えられますので、一度、御相談ください。

〇前歯で物が、噛めない

〇口呼吸の原因

〇奥歯に負担に負担がかかるので、奥歯に問題がおこりやすい

〇顎関節症の原因に

オープンバイトは、舌や口唇を上下前歯の間に、はさむと言う癖が関係している場合も多いのでオープンバイトの程度は、毎日の癖のよりますます悪化することが予想されます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
オープンバイト（開咬）とは上下歯列の垂直方向での不正咬合。特に上下の歯を噛み合わせた時に、前歯部が離開する前歯部開咬をさします。

　昨日は、以前から、ぜひ、行ってみたいと思っていた『道後温泉』へ行ってきました。最新作『風立ちぬ』の宮崎駿監督作品、『千と千尋の神隠し』に影響を与えた温泉らしいです。すごく、混んでいましたが、温泉を満喫できました。帰りは、山陽道で30キロの渋滞に巻き込まれました。疲れをとりに行ったのか、疲れに行ったのかよくわからなくなりました（笑）みなさんも機会があればぜひ、行ってみてください。