院長ブログ

　膿とは正常な組織が細菌感染をおこし、融解した組織が貯まる状態です。

　歯肉が腫れあがる状態は大きく分けて2つあります。歯周膿瘍と根尖膿瘍です。たいていは、レントゲン撮影をすることにより、鑑別できます。

　歯周膿瘍は、歯周病の治療をすることになります。根尖膿瘍は感染根管治療をし、神経や血管が通っている管を消毒します。感染の程度により治療回数は変わります。

　重度の歯周病は歯を支える骨が半分以上溶けてしまった状態です。歯の動きも自覚されていると思います。もし、歯槽骨が歯の根元まで溶けているケースだと抜歯する可能性も高くなると思います。

　歯周病の原因はプラークですから、基本的な治療は軽度のものと変わりません。適切なブラッシングをきちんとすることが第1です。しかし、歯が揺れているケースでは同様のない歯と一時的に固定をし、噛めるようにします。当院ではできるだけ抜かない治療を心がけています。一度、御相談ください。

次女のベットで遊ぶ長女と友人の長女♪

　あります。歯周病の治療は大半は保険で治療が可能です。しかし、再生療法に関しては保険が適用できません。

　エナメルタンパク質を用いる方法：歯周組織の成長因子を含むタンパク質を注入して、再生を促す治療方法。注入する材料として、エムドゲイン（Emdogain）と言うゲル状のエナメルタンパク質を使います。

　患者さんとのインフォームドコンセントが確立され、適切なブラッシングとスケーリングが終了して始めて手術への移行が可能となります。

　歯周病の手術は入院は必要とせず、当日終わります。この手術は主に、『フラップ手術（歯肉剥離掻爬術）』と言い歯肉を切開し、直視下で確実にプラークや歯根面の歯石をとる外科手術です。状態にもよりますが術後の痛みはほぼありません。、麻酔をしますし、頓服で対応可能です。

　虫歯と異なり歯周病は痛みがないまま進むことがあります。

　検査後にまず通常は歯ブラシ、フロス（糸ようじ）、歯間ブラシを用いたプラークコントロールの指導を受けることになります。プラークコントロールが効果を発揮し、歯肉の炎症が軽減した後に歯石の除去を開始します。

　歯石には、歯肉の辺縁よりも上につく『肉眼で見える歯石』と、歯肉の辺縁よりも下につく『肉眼で見えない歯石』があります。肉眼で見える歯石は比較的に簡単に除去できますが、肉眼で見えない歯石は局所麻酔をかけて除去するケースもあります。

　昨日は、『山直市民センター』にて岸和田市歯科医師会主催の【口腔機能向上プログラム】の講演をおこなってきました。寒い中、たくさんの人たちに御参加いただきありがとうございました。普段、お会いすることのない人達との触れ合いもすごく新鮮でした。たまたま、その中に当院に来ていただいている方もおられ、話も盛り上がりました。皆様も熱心に御質問もされ、やりがいがありました。診療中にできない会話もでき有意義な一日を過ごすことができました。

山直市民センターにて

　歯が痛むときは、痛む歯の周りをよく確認してみてください。もし、患歯に物が詰まっている場合は食べカスを取り除き、市販の薬を服用してください。また、患部を冷たいタオルなどで冷やすと楽になるでしょう。

　歯茎が腫れている場合は大きく分けて2の原因があります。�@虫歯が進み、感染が歯の根まで及んでいる場合。�A歯周病は進行した場合です。

　もし、御自分にあった鎮痛剤や化膿止め（抗生剤）をお持ちでしたら用量を守って服用してください。しかし、これらは応急処置です。翌日には歯医者さんを受診してくださいね。もしそれでも痛みがひかない場合は『大阪府歯科医師会　休日夜間歯科診療』までお願いします。